今 旬な話題 こども達の居場所
元旦から、能登半島に大きな自信が発生しました。被災状況はご存じの通りです。大きな災害が起こると影響が大きいのは高齢者と子ども達です。能登半島はその形状から道路の復旧やインフラの回復にはまだまだ時間がかかりそうで、高齢者の他の施設への搬送や受験を控える中学生の安全な地域への移送がはじまっています。しかし、自宅や避難所に残っている子ども達も多くいます。中学生が取り上げられていますが小学生や園児も沢山いるはずですがニュースで伝わってきません。大きな災害ではPTSD様の症状で悩ませられる子ども達も多いのが現実です。我が国は地震の多い国で、阪神・淡路、東日本、熊本などその被害は甚大ですが対応は何時も不十分な気がします。インフラの補充特に食事とトイレの供給が上手くいった例しがありません。道路が壊滅状態だといいますが、震災では当然起こることでありその時にどうするかどこから派遣するのかなど日常的に訓練しておかなければ対応は出来ません。今回でも、揺れが始まり呆然としているのは大人だけで子どもはあっという間にテーブルの下に入り込んで自分の体は自分で守りなさいと叫んでいました。日頃の学校での訓練の賜と思います。
コロナで緊急事態宣言が出ていたころも、給食を黙食で食べマスクをキチンとしていたのは子ども達です。大人はルーズで飲み会で感染を拡大していました。学校でもクラスターとなりましたが多くは家庭で両親からの感染でした。また、給食がストップしていたときには一人親家庭では食事もままならない状況となりこども食堂もストップして食事も十分摂れない、友達とのふれあいもなくなってメンタル不調を来した子ども達も多くいました。先日、京都大学人文科学研究所の藤原辰史先生の「食と子ども――その歴史から考える」というお話を聞きました。給食の歴史のお話しと食事とこどもたちの居場所の問題です。詳細は著書が沢山おありなので読んで頂けたらと思いますが現在中学生の給食も始まっています。成長過程にあるこどもたちの栄養バランスを考えて食事を提供すことは大切ですが、日本では予算が厳しいようで豊かな給食のところもあればそうでない所もあるようです。不要という政治家もいるようですが彼等は、そもそも貧困に喘いでいる家庭の状況、遅くまで働かざるを得ない労働環境で働かなければならない人達が多くいることを知らないのでしょう。一方で、家庭でも学校でも居場所がなくなり繁華街にたむろして大変な状況に陥っている子ども達も増えています。ホッとして食事をしたり人の話を聞いたり聞いて貰ったりする。嫌なときは話をしなくてもぶらっと行って勝手に帰ることのできるような場所がボランティア活動でなく行政から提供してくれる。そんな自治体はないのでしょうか?