森 小児科医院
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子どもの子育てとケアについて

Vol.2 子どもの発達1(1歳まで)

1.体重のふえが十分か心配

解熱剤は常備しよう!

 お子さんが生まれてまず最初に心配なことは、体重がちゃんと増えているのか?母乳・ミルクは足りているのか?ということではないでしょうか?

 おおよそですが、生まれてから4ヶ月までは、大体、毎日30gくらい体重が増えてゆきます。これは、あくまで平均ですから、これ以上増える赤ちゃんもあれば、1日平均20gも増えない方もあります。また、毎日増えた増えないと心配することもありません。増えて一日30gです。1週間でも200g程度しか増えません。母乳を飲んで、うんちをすれば、その分増えたり減ったりしますので200g位はしょっちゅう変化します。大事なことは、機嫌良くしているか、発達は、平均的にしているかということです。それでも、気になるようなら小児科の先生に相談しましょう。気軽に相談されればよいですよ。

 

2.順調に発達しているか心配です

まず、市町村がおこなう乳幼児健診は必ず受けましょう。病気や、都合で受けられないときも、翌月に受診されたら問題ありません。
3〜4ヶ月で首がすわってきます。6ヶ月前後で寝返りをするようになります。そして、9ヶ月前後ではいはいをするようになり、その後、つかまり立ちをして、つたい歩きを始めます。そして、1歳前後で一歩、二歩歩き始めます。
しかし、先に述べた月齢は、すべて標準的な月齢で、多少の前後はあるものです。特に、最近は、3ヶ月くらいで寝返りされる赤ちゃんもあり、発達の個人差には大きなものがあります。友達と単純に比較して、発達が遅れていると心配されることはありませんが、もし、気になるようなら、小児科の先生に相談してみてください。きっと、良いアドバイスがもらえると思いますよ。

3.うつぶせ寝は止めましょう

SIDSとよばれる、乳児の突然死症候群と呼ばれるものがあります。SIDSの予防という観点からも、乳児の窒息死などの事故予防の観点からも、6ヶ月までは、うつぶせ寝を避けるようにしましょう。また、寝ている枕元などに、赤ちゃんの口をふさぐようなものを置かないように注意しましょう。
でも、先ほども述べたように、自分で寝返りをしてうつぶせ寝になってしまう赤ちゃんもあります。寝返りを止めさせることは不可能ですから、寝させている環境に注意するしかありません。あまり、心配しすぎることはありませんが、注意はしておいてください。

4.事故に注意!!

這い這いをしたり、つたい歩きをし出すと、赤ちゃんの行動範囲が広くなり、お母さんの目が届かなくなります。やけどや、打撲など事故が急激に増えます。
赤ちゃんは、ものを言いません、赤ちゃんの手の届く範囲(想像以上に手を届かせますが)には、危険なものを置かないように十分注意しましょう

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Vol.1 子そだてを楽しもう

1.楽しくなければ子そだてではない!!

解熱剤は常備しよう!

  子どもの心身の健康づくりにとっては,お父さん、お母さんのゆったりとしたゆとりの気持ちと健康が大切です。

  アメリカの厚生省にあたるところが、これから親になる人のためのガイドブックを作成しました。

 「子どもを持つことは,人生の中で最もすばらしいことのひとつです」にはじまり,育児の楽しい取り組み方や、気持ちの持ち方をわかりやすく書いています。「」,「この本の内容は助言であって規則ではありません,赤ちやんに対してあなた自身のやり方をつくりあげていくのです」,「育児で悩むのは誰にでもあるあたりまえのことです」,「赤ちやんはなぜ泣くか?子どもはそれぞれがユニークなものです,個性が強く世話をするのが大変な子でも,赤ちやんから少し離れておちついたり,子どもが機嫌のよいときに,あなたを認めているよ,という合図を送ったりするのがよいのだ」等,育児の不安に対しても,具体的にわかりやすく示してあるそうです。

  とにかく、最初の子どもを育てるときは、何をやるにも不安なものですが、何でも完璧にやろうとか、育児書の通りにしようとか思わないで、それぞれの立場で育児の楽しい取り組み方を考えていけばよいのではないかと思います。

 

2.育児の方法で,最良で絶対で唯一の方法はありません

子供というのは、100人いれば、すべて、性格や発育は違うものです。お隣の子どもさんと比べたりすることは必要ありません。でも、もし、気になるようなら、小児科の先生に相談してみてください。きっと、良いアドバイスがもらえると思いますよ。小児科の専門の先生は、発達や子そだての悩みにも気軽に相談に乗ってもらえます。

3.育児の悩みは誰にでもあるものです

とくに、あなたが初めてのお子さんをもたれたら、きっと不安や悩みで一杯でしょう。でも、心配しすぎることはありません。その悩みは、みんなが持っているものです。完璧に育児が出来たり、育児書通りに出来ることはないと思ってください。楽しみながら、育児が出来るように、ご両親が相談しながら、取り組んで頂ければよいと思います。

4.赤ちゃんは、なぜなくの?!!

赤ちゃんは、ものを言いません、とくに、生まれてまなしは、泣いているか、ねているかのどちらかです。寝ている間は、手間もかかりませんし、安心ですが、突然火がついたように泣き始めるとどうして良いのかわからないときもあります。
よく寝る赤ちゃんもいれば、すぐに目を覚ましてしまう赤ちゃんもいます。なぜ赤ちゃんは泣くのでしょうか?赤ちゃんが泣くのは、お腹がすいたとき、おむつが汚れているとき、着せすぎ等で暑いとき不快なとき、などが考えられますが、意外に、ただだいて欲しいときや、退屈で相手をして欲しいときにもなくようです。赤ちゃんは、お母さんにだかれているときが一番安心し、ほっとできるようです。出来るだけ抱いてあげて、スキンシップを取りましょう。赤ちゃんを抱くときにはお母さんもいらいらしていては赤ちゃんも安心できません。ゆったりとした気持ちで抱いてあげて下さい。
ご家族の生活のリズムが、夜型になっているので、赤ちゃんも夜遅くまで寝ないというケースも多いようです。家族の生活リズムと赤ちゃんの睡眠や生活のリズムが合うまでには少し時間がかかります。出来るだけ、神経質にならずに、夜型の生活にならないようにしたいものです。

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Vol.3 入浴について

風邪と入浴

 昔から、”湯冷めして熱を出す”という考え方があります。しかし、今の住宅環境は昔と比較になりませんし、また、入浴が悪ければ、入浴のたびに熱がでるはずです。
乳幼児は、皮膚呼吸のウエイトが高いので、皮膚の清潔を保つことは大切なことです。 くしゃみ、鼻水や咳が少しあると入浴を見合わせる方がありますが、機嫌良く、食欲もあって元気なら、入浴させて心配はありません。
咳やゼーゼーいっている場合でも、入浴によって気管支が広がり痰がでやすくなるときもあります。また、お母さん方も、少々熱があっても入浴されるように、37゜台で機嫌が良ければ入浴は差し支えありません。 
もちろん、嘔吐や下痢がひどくてグッタリしているようなときや、高熱でフーフーいっているようなときは、入浴を控えて安静にさせてください。あくまで、機嫌が良くて活気があるときはかまわないということです。

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