HPVワクチンについて
現在、子宮勁がん予防ワクチン(HPVワクチン)は積極的な勧奨接種は実施されていません。
すでに、多くの情報があり、概ねの内容についてはご存じかも知れませんが、先進国では、男女ともに接種が勧められています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することでかかる病気であることが
わかってきました。このウイルスは、性交渉で感染しますので、性交渉の経験を
持つ前に、予防接種をして感染を防ぐことが子宮けいがんの予防に役立つことに
なります。
☆ワクチンを接種すると子宮頸がんに絶対かからない?
ヒトパピローマウイルスにもいろいろ種類があります。HPV16型と18型の
二つががんの67%に発見されたというデータに基づき、ワクチンにはこの2種類の
ワクチンが入っています。従って、予防接種をしても、子宮頸がんが100%防げる
のではなく、およそ6〜70%の人が将来HPVに感染するのを防ぐことが出来ると
言うことです。免疫は当然、年数が経つとともに低下しますので追加免疫を与える
ことも必要だと思います。
また、9月から新しいワクチンが使用できる事になりそうです。こちらのワクチンは、
先のHPV16型と18型に加えて、
えた4 価ワクチンがそれです。子宮頚癌予防に関しては、両者に差はないといわれています。
ワクチンでは100%防げるのではないと言いました。ワクチンで防ぎきれなかった
病変を早く見つけて治療するために、子宮けいがん検診は必要です。この機会に、
親子で検診の話をして、自分たちの病気は自分たちで検診を受け早期発見、早期治療に
つなげるようにして、確実に自分たちの体を守るようにしましょう。病気は子宮がん
だけではありません。きちっと検診を受け、健康管理をすることが大切です。
性交渉の始まる前に接種することが大切です。現在は、中学1年生から高校1年生が
公費助成の対象になっています。中学生で接種することが理想ですが、成人女性でも
意義はあると思われます。では何歳までにうてばよいのでしょう。